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令和6年(2024年)12月20日(金) / 日医ニュース

日本医師会の直近の国際活動

周台湾医師会長と周台湾医師会長と

周台湾医師会長と周台湾医師会長と

台湾医師節慶祝大会

 今村英仁常任理事は11月9日、台北市で開催された「第77回台湾医師節慶祝大会」に、周慶明 台湾医師会長から招待を受けた松本吉郎会長の代理で出席した。
 同大会は、政治家、革命家、医師であり、台湾において国父と呼ばれる孫文の誕生日を記念して制定された「医師の日」を祝う大会として行われたものである。
 式典には台湾全土から約200名の医師が参加し、周会長の他、来賓として頼清徳総統、邱泰源衛生福利部長(保健相・台湾医師会前会長)らがあいさつを行った。
 日本医師会は唯一の海外来賓として、COVID―19以降初めて参加し、今村常任理事が松本会長の祝辞を代読。COVID―19パンデミック中もオンライン会議等で両医師会が連携を深めてきたこと、本年1月1日の能登半島地震並びに4月3日の花蓮地震で両医師会が相互に支援を行ったことなどに触れ、今後も両医師会の関係を深めていくとともに、アジア大洋州医師会連合(CMAAO)や世界医師会の活動を通じて、アジア大洋州地域、更には世界中の人々の健康を守る活動を一緒に進めていきたいとした。
 大会では、頼総統から、医療模範賞20名、70年以上にわたる医の実践を称えて医師3名に記念の盾が贈られた他、医療貢献賞、永年勤続表彰等の授与式が行われた。

2024年フランス医師会年次総会

241220h2.jpg フランス医師会年次総会が、「医師と患者の関係の未来」をテーマに、パリで開催され、フランス医師会からの招待を受けて角田徹副会長が出席した。
 総会には、フランス全土の医師会からの約700名の代表者に加え、世界医師会や海外医師会から約30名の海外賓客が参加した。
 11月14日の開会式ではフランス医師会のフランソワ・アルノー会長、ジュヌヴィエーヴ・ダリューセック保健・医療アクセス大臣らがあいさつを述べた。海外からの来賓として、世界医師会のアショク・フィリップ会長、オトマー・クロイバー事務総長らに加えて、角田副会長も副議長として紹介された。
 その後「地域のヘルスケアの調整を主導する医師2024年フランス医師会年次総会AI」等をテーマとしたパネルディスカッションが開催され、フランスにおけ不足の深刻化、若手医師の定着が進まず、一部の医師が美容医療などの分野へ流出していること、また、増加傾向にある医療現場における暴力などの課題について議論がなされた。その他、AI導入によって患者との対話に専念する時間が確保できるようになることで、人間中心の医療につながる可能性とともに、社会的公平性に対する配慮の必要性も指摘された。
 15日には各種分科会が開催され、フランス医師会国際・欧州問題担当主催の分科会では、フィリップ・カタラ国際担当役員が議長を務め、「フランス医師会による国際活動―フランスの医療実践は、外国における医療実践によってどのように強化され、また刺激を受けることができるのか」をテーマに意見交換が行われた。
 その他、角田副会長は世界医師会、海外の医師会の代表の他、欧州の各種医療団体の代表を始め、アフリカ、中東などのフランス語圏の医師の代表、そしてフランス医師会役員等約40名が出席したアルノー会長主催の海外賓客夕食会にも出席し、交流を深めた。

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