日医ニュース 第873号(平成10年1月20日)
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坪井会長「若い世代の考えを反映したい」 |
平成9年度都道府県医師会勤務医担当理事連絡協議会が,平成9年11月28日,小池(昭),高瀬常任理事の司会のもとに日医会館小講堂で開催された.
坪井会長あいさつ |
議 事 |
1,勤務医入会・勤務医部会設立状況等について:高瀬日医常任理事 平成9年8月1日現在の入会状況(別表)について報告. 「日医の会員数は144,471人.そのうち勤務医会員数は66,228人で,勤務医の割合は45.8%となり,年々割合が増加している.昨年は45.0%なので,0.8%の増加となる.都道府県別にみると,16医師会ですでに50%を超えている. 各都道府県医師会における勤務医部会設立状況は,本年は新たな設立はなく,26医師会である.部会を設立予定のところは,栃木県,神奈川県,香川県の3医師会である. 日医代議員に占める勤務医の割合は,301名中16名,5.3%で,勤務医の構成からするとかなり低いと思われるが,今後は必然的に高まると予想される. 都道府県医師会役員数,代議員数,委員会委員数に占める勤務医の割合は,毎年,徐々に増加している」. 2,平成9年度全国医師会勤務医部会連絡協議会について:三谷福岡県医師会理事から協議会の報告と謝辞が述べられた. 3,日医勤務医委員会報告:濱田勤務医委員会委員長 平成8・9年度の委員会答申「地域医療における医療の機能分化―とくに勤務医の在り方」(案)の概略と,平成9年2月に実施された「勤務医現況調査」の集計結果が報告された. 4,都道府県からの勤務医活動報告 (1)北海道医師会(山常任理事) 昭和61年2月に部会が発足した.平成9年4月1日現在の道医会員数7,321名中,勤務医は4,638名(63.3%)である.活動方針は,(a)医師会活動への積極的参加(b)勤務医の福祉促進(c)勤務医と開業医の交流促進(d)全国医師会勤務医部会協議会への参加等である.毎年1回,道内の全体会議を開催している.平成8年には部会長から,地域社会活動・福祉対策・生涯教育の各専門委員会に諮問がなされた.道内の各地で勤務医懇談会を行ったり,大学卒業生を対象に祝賀会を開催して,入会の案内をしている. (2)群馬県医師会(田中理事) 勤務医の医師会加入率は低い.平成8年12月に勤務医名簿を発行したところ,開業医からも好評で,病診連携に役立っており,隔年に改定することにした.平成9年1月に勤務医現況調査を実施したところ,病病・病診連携がうまく行っていると考えているのは50%,医師会に入会しているのは38%であり,入会しない主な理由は医師会をよく知らないことであった.38%が勤務医部会を必要と考えている.現在の課題は,勤務医へのPR,入会しやすい会費の検討,部会の設立,群馬大学医師会の設立である. (3)山口県医師会(上田常任理事) 昭和63年1月に部会を設立した.平成9年10月1日現在の日医会員数は1,985名で,そのうち勤務医は799名(39.2%)である.県医生涯教育への参加,山口大学新入医局員へのオリエンテーション,「医師会の手引き」作成,勤務医の実情把握.県医師会報「勤務医の欄」,地区医師会での説明会等を行い,現在,郡市区医師会入会金の一律化を検討している. (4)宮崎県医師会(山川理事) 昭和62年12月に部会を設立した.平成8年の会員数は1,365名で,そのうち勤務医は621名(45.5%)である.年1回の総会,年2回の講演会を行っている.県医の全面的なバックアップのもとで運営が行われている.毎年6月に国家試験合格者に対して,県医主催の歓迎祝賀会を開き,入会手引きを配り,医師会について説明している. |
勤務医の入会・勤務医部会設立状況等調査 (平成9年8月1日現在)
部会設立状況: 設立済み ○ 設立不要 × 設立予定 ☆ 予定なし(無印) |
連絡事項と質疑 |