日医ニュース 第875号(平成10年2月20日)
勤務医のページ |
中堅勤務医の現況と意識 |
日医では,昭和58年に勤務医委員会を発足させて以来,常に勤務医の処遇改善,勤務医の入会促進を目標にして一貫した検討を行い,勤務医に関わる種々の問題解決に努めている.勤務医現況調査は,勤務医の現況を把握し,日医の将来に向けての各種施策に資することを目的にしたものである.
調査対象 |
労働時間 |
1週間の医療従事時間は,48時間以上と答えた者が30.6%で,最大構成比を示している.ただし,前回調査との比較では長時間労働はやや減少の傾向にある(図1).しかし.依然として.このクラスの医師がいかに忙しく働いているかを改めて認識する必要がある.週休2日制は,前回調査より普及し,45.5%(前回41.4%)となっていた. |
活動への参加 |
日医生涯教育 |
医師賠償責任保険と年金 |
現状と将来 |
現在の職場への満足度については.73.9%の者がおおよそ満足していると回答している.これは前回調査とほぼ同じ結果である. このような状況に置かれている勤務医が,開業についてどのように考えているかを示すと,近い将来(2年以内)開業を予定しているのは9.5%であるが,状況によっては開業を考えている者も含めると53.7%になる.一方,「開業しないつもり」を含め,開業の意思のない者は39.7%である.前回調査に比べ,「開業を考えている者」の数が微増している(図4).平成7年度の調査では,「開業を考えている者」は50.6%であったことも併せて考えれば,明らかに,「開業を考えている者」の数が増加していると思われた. |
その他 |
まとめ |