日医ニュース 第903号(平成11年4月20日)

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広島大学
医師会の紹介

広島大学医師会は,昭和33年,当時の塚本寛耳鼻科教授を中心に発足し,初代会長は塚本教授が就任し,現在,13代目の第二外科土肥雪彦教授が会長を務めている.大学医師会は,市郡地区医師会と同様に県医師会の一構成単位となり活動している.その活動状況の概略を報告する.

1 役 員

 会長1名,副会長1名,理事5名,監事3名で構成され,年1度3月に総会を開催し,互選により役員を決定している.任期は1年.再任は妨げない.

2 会員数(1月31日現在)および年会費

 会員592名,全員が県医師会に加入している.県医師会会員6,031名のうち9.8%,県医師会勤務医会員3,650名のうち16.2%を占めている.日医,県医師会の会員数,会費については下表に示す.

表1-1 会員数
会員種別 A1 A2 B C 合計
日医 0 206 10 12 228
県医師会 0 0 350 242 592

表2-2 年会費 (円)
A  医学部長 2,000 
B  臨床教授
 基礎教授 助教授 講師 助手 医員
1,500 
1,000 
C  研修医 大学院生 500 

入会金 なし

3 県医師会の役員など

 日医代議員:広島県医師会代議員9名のうち1名が大学医師会会長である.
 県医師会常任理事:大学医師会会長は自動的に県医師会常任理事となり,常任理事13名中1名となる.
 県医師会代議員:131名中12名を占める.
 委員会および部会委員:32委員会(部会)の344名の委員のうち42名が大学から.

4 県医師会会員としての活動状況

 委員会,県地域保健対策協議会,医学会総会,生涯教育,救急医療,IPPNWなどの活動状況について報告する.
委員会:広島医学編集委員会,生涯教育委員会,腫瘍登録委員会,勤務医部会など32委員会(部会)があり,そのうち大学教授は4委員会の委員長である.例えば,編集委員会は教授の委員長のもとで毎月第三木曜に広島医学の査読・編集を行っている.
広島県地域保健対策協議会:県医師会,広島大学,広島県,広島市の4者により構成され,医療・保健・福祉の諸問題を調査・検討し,行政施策に反映させている組織である.このなかには19の専門・特別委員会があり,17の委員会長を大学教授が担当している.例えば,周産期医療協議会においては県内の周産期医療のあり方について検討し,医療施設の適正配置などについて協議し,この提言に基づいて配置が行われている.また,慢性肝疾患対策委員会ではC型肝炎ウイルスの抗体保有率について調査し,その結果,広島市の住民検診の検査項目の1つとして取り上げられている.これらの調査研究報告は,県医師会雑誌「広島医学」に特集号として左掲のように掲載される.
広島医学会総会:年1回 土曜日午後,日曜日に開催され,学会長は広島市医師会長,大学医師会長が隔年に担当し,学会の運営を行っており,大学医師会から多くの会員が参加・協力している.学術集会の一般演題,シンポジウム,特別講演などを通じ生涯学習に寄与している.
生涯教育:医学会総会をはじめ,生涯教育の企画・運営に携わるとともに,各地医師会の講演会などの講師として活躍している.
救急医療:重症の熱傷・火傷は大学病院が担当し,また,年末年始の救急医療にも大学医師会の支援が大きな役割を果たしている.
IPPNW(核戦争防止国際医師会議):アメリカのラウン会長らのもとで始まり,日本支部の会長は真田幸三広島県医師会長が務めているが,大学医師会会員も有力なメンバーとなり活動している.


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