日医ニュース
日医ニュース目次 第1247号(平成25年8月20日)

勤務医のひろば

富山県医師会勤務医部会の紹介
富山県医師会常任理事・勤務医部会長 南里泰弘

 地方における勤務医不足は,富山県においても例外ではなく,地域の救急医療・先端医療を担う上で大変重要である.と同時に女性医師の離職・就労問題,勤務医全体の就労環境悪化など,勤務医の永続的な就労における問題が山積みの中で,富山県医師会勤務医部会は平成十九年七月に発足し,一歩でも前進するように取り組んできた.
 その一環として,三回の市民公開シンポジウムを先駆けとし,平成二十三年度には全国医師会勤務医部会連絡協議会を,メインテーマ「勤務医の働き方と生きがい(より良い就労環境を求めて)」として開催,盛会裏に終了することが出来た.平成二十四年度には,日本医師会第八回男女共同参画フォーラムを,「変わる〜男女共同参画が啓(ひら)くワークライフバランス〜」をテーマに開催し,女性医師の問題を通して勤務医の就労環境の改善を働き掛けてきた.今年度は勤務医の士気向上と医師会参加を増やすべく,講演会を九月十四日に企画し,講師として,大阪府医師会勤務医部会副会長の上田真喜子先生にお願いしてある.豊富な経験と多方面に取り組んでおられる大阪府医師会勤務医部会の諸活動を紹介して頂き,少しでも参考にさせて頂ければと願っている.
 現在,富山県医師会への勤務医の入会率は低く,「医師会活動は開業医がやるもの」という誤った認識や,医師会活動そのものを理解していない先生方も多くみられる.医療は公的なものであり,行政に対して現場の状況を踏まえて医療政策の提言が出来る集団こそ医師会であり,われわれ医師会は国民の医療全般を担う専門家集団として医師の総意を代表し,医療政策に対して提言する団体としてあるべきと信じている.ぜひ,多くの勤務医の医師会への入会を期待している.

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