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第1289号(平成27年5月20日) |
府医勤務医部会を支える事務局
大阪府医師会勤務医部会副部会長/河内長野市医師会理事/大阪南医療センター第3内科医長 幸原晴彦
全国の勤務医部会から,大阪はなぜ活発な活動ができるのかという質問が多く寄せられる.昭和四十八年の設立に携わり,現在も常任委員会に出席されている橋本博・阿部源三郎両氏の方向性を,四十一年間伝承したことは言うまでもない.
しかし,地域医療活動を府規模で捉える活動は,我々を支える府医事務局の存在があって初めて成り立つ.もし,医師だけで全てを遂行するならば,あまりにも仕事が多岐にわたり,現在の活動規模を維持することは不可能であっただろう.
もちろん,事務局は勤務医部会だけに従事しているわけではなく,その仕事量は膨大なものとなっている.各地区で勤務医部会を立ち上げようと思われるなら,まずはしっかりとした事務局を土台に据えることが重要である.
府医事務局は,総務課,企画課,経理課,医事対策課,学術課,保険医療課,広報課,地域医療一・二課の他,保健医療センターや看護専門学校等と合わせ,総勢百十四人が常勤している.方針が決定されると,事務局の実行力によって,それらが具体化されていく.
勤務医部会事務局は学術課内にあるが,その内容は年度初めの行事計画の決定から,会議前後の各委員への連絡及び議事進行準備,そして議事録作成に至る.
昨年度は月二回開催される常任委員会,年一回開催される定例委員総会,府医役員との懇談会,在阪五大学医師会・二行政医師会役員との懇談会,ブロック合同懇談会,勤務医部会研修会,また府内十一ブロック委員会,女性医師支援ワーキンググループ会議等があった.
我々がそれらに出席し,方向性を決定することは必要であるが,実務は事務局が担う.
つまり,地域から中央情勢に至る情報に基づいた方向性の決定が,勤務医部会運営の要となっている.
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