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第1297号(平成27年9月20日) |
健康情報
健康志向と相まって、テレビ、ラジオ、インターネット、新聞、雑誌などに健康情報が溢れている。特にお役立ち情報、先進的な医療情報については関心が高く、連日のようにテレビで放映されている。加齢と共に病気が増えるのは必然であり、仕事、子育てに一段落ついた世代では、日頃の話題は体調、病気についてのことが増える。
医療機関、医師についての情報交換も活発なようである。また、外来診察の際に、テレビ、新聞、雑誌、知人から聞いたと言う健康情報が話題になることも多く、新聞、雑誌の切り抜き、最近ではスマホの写真などを患者さんが持参し、その是非を問われた先生も少なくないのではと思われる。
内容は多岐にわたり、高度な専門知識がなければ即座に回答できないものや、エビデンスが明確でなく回答に困るものも多い。当然、医師以外の一般の方が多くの情報の中で正しい情報を見極めるのは至難の業である。多忙な診療の中で、このような話題に多くの時間を割くことはできないが、医師側からすれば患者さんの健康・病気に対する理解度を確認し、日常生活の様子をうかがう良い機会でもある。
医師会で広報を担当していると、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、各種情報誌などから健康関連の取材・投稿依頼がある。担当者に伺えば、健康情報を取り扱うと視聴率、販売数が伸びるらしい。突然・即日の依頼が多いが、患者さんのためになるならと、可能な限り応じるようにしている。
(榮)
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