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令和7年(2025年)4月2日(水) / 「日医君」だより / プレスリリース

2024年日本医師会員の喫煙意識調査の結果について

 茂松茂人副会長は、昨年日本医師会が行った、「第7回(2024年)日本医師会員喫煙意識調査」の結果について、2000年の第1回調査以来、連続して喫煙率の減少傾向が見られたことや、加熱式たばこの使用者割合が増加傾向にあることなどを報告した。

 同調査は、日本医師会の禁煙推進活動の一環として、会員の喫煙の現状とその関連要因に関して把握することを目的に、日本大学と共同で、喫煙意識調査を2000年から4年ごとに実施しているもの。7回目となる今回は、加熱式たばこの使用実態や意識について明らかにすることが盛り込まれた。

 実施期間は2024年2~12月で、調査対象は日本医師会員から、男性6,000名、女性1,500名を無作為に抽出した。入院・死亡等の理由で241名を除外した7,259名のうち、58.0%に当たる4,139名から回答を得た。

 調査の概要について説明した茂松副会長は、日本医師会員の喫煙率について、男性、女性共に減少の傾向が見られたとした上で、「男性の減少が緩やかになってきている。また、加熱式たばこの使用者割合は前回に比べて増加したが、加熱式たばこの正確な情報を患者に説明できる医師は、呼吸器科でさえも半数に満たなかった」と指摘。特に加熱式たばこに関する情報発信の必要性が示されているとして、引き続き、関係諸団体と連携を図りながら、喫煙防止啓発動を推進していく意向を示した。

◆禁煙者の増加から喫煙経験のない人の増加へ
 続いて、同調査に委託協力した日本大学の兼板佳孝副学長・医学部社会医学系公衆衛生学分野教授が調査結果について詳説。

 喫煙率は、男性医師で6.9%、女性医師で0.9%であり、2000年の第1回調査時(男性医師27.1%、女性医師6.8%)から回を追うごとに低下し、年齢階級別に見ても、全ての年代で喫煙率が下がっていることを強調。2012年頃までは、「過去喫煙者」が増加していたが、その割合も低下傾向にあることに言及し、「初めは喫煙者が禁煙したことで喫煙率が低下していたが、最近はそもそも吸わない人が増えているために喫煙率が下がっていることがデータから読み取れる」と解説した。

 喫煙者が使用しているたばこ製品について男性医師で見ると、加熱式たばこの使用率は2020年の前回調査32.7%から45.7%と増えている反面、紙巻きたばこは70.9%から55.2%と大きく減少しているとした。

 更に、加熱式たばこについての心配や懸念については、「長期間の安全性のエビデンスがないこと」や「健康影響が少ないと誤解されること」であると回答した割合が多い傾向にあったことを報告。加熱式たばこの正確な情報を患者に説明できるかとの問いに「できない」と回答したのは、内科医で82.6%、呼吸器科医で60.0%であったとし、「加熱式たばこの影響についての更なる啓発が必要であることが示唆されている」と強調した。

◆会見動画はこちらから(公益社団法人 日本医師会公式YouTubeチャンネル)

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